開催主旨
　廃棄物のリデュース、リユース、リサイクルの3R推進による循環型社会の形成、京都議定書の目標達成など、地球環境問題に対する取り組みはますます加速しています。21世紀において持続的に成長・発展していくためには、地球環境への負荷を削減するとともに、経済活動や社会活動、ライフスタイルを地球環境と調和のとれたものにしていくことが不可欠です。
　環境調和型の経済社会を構築するためには、経済活動の主要な担い手である企業が環境経営に取り組むとともに、企業が提供する製品やサービスを環境に配慮した「エコプロダクツ」に、ビジネス自体を「エコビジネス」に替えていくことが求めらます。エコプロダクツの開発、生産、流通、消費、廃棄・リサイクルという企業活動そのものが、環境調和型の経済社会を構築します。加えて、消費者の意識を変革していくことも重要な課題です。企業と消費者が協力しあって取り組みを進めるためには、両者の「コミュニケーション」が必要です。企業は自社の製品やサービス、あるいは企業自身の環境情報を発信し、消費者は「グリーン購入」や「グリーン投資」という形で企業に答えます。
　「エコプロダクツ2003」はエコプロダクツの普及とエコビジネスの振興を目的に開催するわが国最大級の環境総合展示会です。企業と消費者の対話の場として、エコプロダクツの紹介に加え、企業・市民・自治体の取り組みを広く紹介し、特に小中高校の社会科見学を通じて若年層に訴えます。さらに、NGOやNPOなど、幅広い立場からの参加を得て、企業と消費者のコミュニケーションを促進します。また、エコビジネスの場として、製品・サービスの販促、環境ソリューションの紹介、新技術・新材料の発表、ビジネスパートナーの発掘など、ビジネスの活性化に役立つ展開を行い、行政や自治体の支援策もあわせて紹介します。
　地球環境問題への対応は技術革新と創意工夫により経済を活性化するものです。本展の趣旨にご賛同いただき、ぜひご参加いただきますようお願い申し上げます。